二十代女性の薄毛相談で意外と多い原因の一つが、過度なダイエットです。短期間で体重を落とそうとして、極端な食事制限や糖質制限を行った結果、体はスリムになったけれど、代償として髪がボロボロになり、抜け毛が止まらなくなったというケースです。体は飢餓状態になると、生命維持に不可欠な心臓や脳などの臓器へ優先的に栄養を回し、命に関わらない髪の毛や爪への栄養供給をストップさせます。その結果、髪は細くなり、成長途中で抜け落ちてしまうのです。このような栄養不足が原因の薄毛に対して、育毛剤はどのような効果を発揮するのでしょうか。 結論から言えば、育毛剤はサポート役としては有効ですが、それだけで全て解決する魔法の杖ではありません。育毛剤には血行を促進し、毛根に直接栄養を与える成分が含まれています。これにより、萎縮してしまった毛母細胞に活力を与え、発毛環境を整えることは可能です。しかし、肝心の「髪の材料」となる栄養素が体内に不足していれば、いくら外側から刺激を与えても立派な髪は育ちません。髪の主成分はケラチンというタンパク質であり、その合成には亜鉛やビタミンが必要です。ダイエットによる薄毛を治すためには、まずは食事を元に戻し、良質なタンパク質とミネラルをしっかりと摂取することが大前提となります。 その上で育毛剤を使用すれば、回復のスピードを早めることが期待できます。栄養が満たされた血液を、育毛剤のマッサージ効果で効率よく頭皮に届けることができるからです。また、ダイエット中はホルモンバランスも乱れがちですが、女性ホルモン様作用のある成分が含まれた育毛剤などは、乱れた頭皮環境を整える助けになります。もし今、ダイエットをしていて抜け毛が増えたと感じているなら、まずは体重計に乗るのをやめて、栄養バランスの取れた食事をとってください。そして、傷ついた頭皮を労わるように育毛剤でケアをしてあげましょう。体と髪は繋がっています。健康的な体を取り戻すことが、結果として一番の育毛対策になるのです。
ダイエットによる薄毛に育毛剤は効果があるのか