薄毛にパーマは逆効果?髪へのダメージとリスク

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薄毛をカバーするためにパーマをかけたいけれど、「パーマは髪にダメージを与えるから、かえって薄毛を悪化させるのでは?」と心配する方もいるでしょう。確かに、パーマは髪の内部構造に働きかける化学的な処理であるため、少なからず髪や頭皮に負担をかけ、ダメージを与える可能性があります。その結果、場合によっては薄毛にとって逆効果となってしまうリスクも否定できません。まず、パーマ液に含まれるアルカリ剤や還元剤といった薬剤は、髪のキューティクルを開き、内部のタンパク質結合を切断・再結合させることでカールを形成します。この過程で、髪の毛は水分や油分を失いやすく、乾燥してパサついたり、強度が低下してもろくなったりすることがあります。特に、薄毛の方は髪が細く弱っている場合が多いため、健康な髪に比べてダメージを受けやすく、切れ毛や枝毛が増える原因となる可能性があります。また、パーマ液が頭皮に付着すると、刺激となって炎症やかゆみ、かぶれといった頭皮トラブルを引き起こすこともあります。頭皮環境が悪化すると、健康な髪の成長が妨げられ、抜け毛が増えたり、薄毛が進行したりするリスクが高まります。さらに、パーマをかける頻度が高すぎたり、技術の低い美容師が施術したりした場合、髪へのダメージはより深刻になります。不適切な薬剤選定や放置時間の誤りなども、髪や頭皮に大きな負担をかける原因となります。これらのリスクを考慮すると、薄毛の方がパーマをかける場合は、慎重な判断が必要です。「ボリュームアップしたい」「薄毛を目立たなくしたい」という目的でパーマをかけても、髪が傷んでチリチリになったり、頭皮が荒れてしまったりしては、本末転倒です。パーマをかけるかどうかは、まず自分の髪と頭皮の状態を正確に把握し、信頼できる美容師と十分に相談した上で決定することが大切です。そして、もしパーマをかけるのであれば、できるだけダメージの少ない薬剤を選んでもらい、施術後の丁寧なヘアケアを徹底することが、逆効果を避けるためには不可欠です。

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