ミノキシジル使用初期に起こる二次脱毛では、どのような特徴の髪の毛が、どのくらいの量抜けるのでしょうか。まず、二次脱毛で抜ける毛の特徴としては、「細くて短い、弱々しい毛」が多く含まれる傾向があります。これは、AGA(男性型脱毛症)などによってヘアサイクルの成長期が短縮され、十分に成長できなかった古い毛髪(休止期毛)が、ミノキシジルの効果によって新しく力強く成長を始めた健康な毛髪(成長期毛)に押し出される形で抜け落ちるためです。これらの弱々しい毛髪は、健康な髪の毛に比べて、コシがなく、色も薄い場合があります。ただし、中には太く長い毛が抜けると感じる方もおり、これは個人差や治療開始時の毛髪の状態によって異なります。次に、二次脱毛で抜ける「量」についてですが、これも個人差が非常に大きいです。普段の抜け毛の量よりも明らかに増えたと感じる方が多いですが、その増加の程度は人それぞれです。「シャンプー時の排水溝にたまる髪の毛の量が倍以上になった」「手ぐしを通すだけでごっそり抜ける」といった経験をする方もいれば、「少し抜け毛が増えたかな?」と感じる程度の方、あるいはほとんど自覚がない方もいます。一般的に、治療開始前に休止期に入っていた毛髪の割合が多い方ほど、二次脱毛で抜ける毛の量も多くなる傾向があると言われています。また、ミノキシジルの濃度が高いほど、毛根への作用も強くなるため、二次脱毛がより顕著に現れる可能性も考えられます。初期脱毛で多くの髪の毛が抜けると、一時的に薄毛が進行したように感じてしまい、非常に不安になるかもしれませんが、これは新しい健康な髪が生えるための準備段階であり、治療が順調に進んでいる証拠とも言えます。大切なのは、抜けた毛の質や量に一喜一憂しすぎず、医師の指示に従って治療を継続することです。