一日の抜け毛のうち、実にその半数以上がシャンプー時に発生すると言われています。だからこそ、毎日のバスタイムは、自分の髪と頭皮の状態を把握するための絶好の機会なのです。しかし、ただ漠然と「今日は多かったな」と感じるだけでは不十分です。正確なセルフチェックを行うための、具体的な手順とポイントを押さえておきましょう。まず準備として、シャンプーを始める前に、排水溝の受け皿やネットを綺麗に掃除してください。既にある髪の毛と混ざってしまっては、正確な本数がわからなくなります。準備ができたら、いつも通りにシャンプーを始めます。ここで最初のチェックポイントは「予洗い」と「シャンプー時」です。髪を濡らし、指の腹で頭皮を優しく洗いながら、指に絡みついてくる髪の毛を集めます。泡で流れてしまう前に、一旦手のひらに集めて浴槽の隅などに置いておくと良いでしょう。次に「すすぎ」です。シャワーで泡を洗い流す際にも多くの髪が抜けます。この時も、排水溝に流れていく髪の毛をできるだけキャッチします。そして、シャンプーが終わったら、排水溝の受け皿やネットに溜まった髪の毛を全て回収します。これで、シャンプー時に抜けた髪の毛の総量を把握できます。集めた髪の毛は、洗面器に水を張ってその中で広げると、一本一本が分離して数えやすくなります。この時、ティッシュペーパーの上などに並べていくと、より正確にカウントできます。この作業を最低でも3日間、できれば1週間続けて記録し、その平均値を算出します。この平均値が、あなたの「シャンプー時抜け毛量」の基準値となります。この基準値から、ある日突然30本以上増えるなど、明らかに本数が急増した場合は、何らかの体調の変化やストレスが影響している可能性があります。また、本数だけでなく、抜けた髪の太さや長さもチェックしましょう。太く長い髪に混じって、細く短い毛が多く抜けている場合は、ヘアサイクルが乱れているサインかもしれません。この地道なチェック作業は、最初は面倒に感じるかもしれません。しかし、自分の体の変化を客観的なデータとして捉えることは、不要な不安を解消し、本当に必要な時に適切なアクションを起こすための、最も信頼できる羅針盤となるのです。
シャンプー時の抜け毛チェック完全マニュアル